この記事で解決出来る課題は、
- 更新のやり方が分からずウェブサイト(ホームページ)をもう何年も放置状態
- 運営に取り組みたいウェブサイト(ホームページ)があるので手順を知りたい
- いま取り組んでいるウェブサイト(ホームページ)の運営方法が正しいか不安
事業活動をしている方でウェブサイト(ホームページ)を持っていない方を探す方が難しい位、いまの時代は誰でもウェブサイト(ホームページ)を持っている。ただ、持っている人は多いが、ちゃんと運営が出来ている人は意外に少なかったりする。
その原因をわたしなりに考えてみたところ、一つ思い当たったことがある。
例えば、あなたがウェブサイト(ホームページ)を作った時期に、サイト制作業者さんからこんな事を言われたことは無いだろうか?
「WordPressで制作してあるので、簡単に更新作業が出来ますよ。」
「サイトはつくって終わりじゃなくて、育てていくものですよ。」
担当させていただいているクライアントも、自社のウェブサイト(ホームページ)をサイト制作業者さんに制作してもらった後、このようなアナウンスを受けた方は多くいらっしゃるが、ご自身が納得出来るような更新作業に取り組めているクライアントは一人もいらっしゃらなかった。
「簡単って言ってもね…」
「一度教わったくらいじゃ忘れちゃうよ…」
「どう(サイトを)育てていけばいいのか分からないよ…」
皆さん、そんな感じのことをおっしゃっていた。
ちゃんと“運営”することで結果が付いてくる
「ウェブサイト(ホームページ)は、つくる時よりもつくった後の運営が重要でそれなりの知識と労力を求められるから、多くの人は放置してしまっているんだよ。」
昔参加した、ウェブマーケティングのセミナーで講師がこんな事を言っていた。
そして、とても共感したことを覚えている。
確かに、その通りだ。
でも、違う面から見れば、放置している事業者が多いということは、しっかり運営することで、放置している事業者を横目に相応の結果を手にすることが出来るわけだ。
“いまはSNSの時代”というフレーズも言われだして久しいが、SNSは流行り廃りが激しいため、毎回ゼロからの構築を求められることを考えると、SNSもやりつつ、やはり基盤となるウェブサイト(ホームページ)の運営にはしっかり取り組んでいった方がいい。
では、そのウェブサイト(ホームページ)の運営とは何かというと、大きく分けて、次の6項目に分かれる。
ウェブサイト(ホームページ)の運営の大枠の6項目
では、これから、ひとつずつ順を追って解説させていただく。
一般的なウェブサイト(ホームページ)の運営の大枠6項目
まず、どんなウェブサイト(ホームページ)の運営でも、まともに運営をしているのであれば、この大枠の6項目を外すことはないというくらい、当たり前で普通の事柄なので、きっとどこかで聞いたことや見たことがあると思うが、その詳細を理解している人は意外に少ない。
わたし自身、初めてウェブサイト(ホームページ)の運営に取り組んだ時は、まず言葉の意味が理解出来ずに苦しんだ経験がある。
更にひとつひとつの項目が深く広くそして目まぐるしく変化しているため、全てを最新の状態で理解している人はきっとこの世界の何処にも居ないと思う。
だから、ここでお伝えするのは抜粋した事柄だけになるが、これから先、一つの項目ごとに更に掘り下げてお伝え出来ることはお伝えしていこうと考えている。
1ウェブサイト(ホームページ)の保守管理
専門家でも頭を悩ますことが少なくないのがこの保守管理だ。
まともな技術者なら、何をどこまで保守しておけばいいのか?また、管理をするのが最適なのか?いつも考えながら取り組んでいる。
それは、移り変わりの早いウェブの世界では、常に最適・最善の保守管理の概念が変わっているからだ。
WordPressなどのCMSののバージョンアップ、お問合せフォームなどのプラグインのバージョンアップは頻繁に行われているし、最新のブラウザ、スマートフォンの端末でウェブサイト(ホームページ)は問題無く表示されているか?の確認も外せない業務の一つだ。
万一に備えた、ウェブサイト(ホームページ)のバックアップは頻繁に更新されるウェブサイト(ホームページ)であれば、同じように頻繁に行う必要もある。
2ドメインの契約管理・サーバーの保守契約管理
itw.jpなどのドメインの契約期間はちゃんと残っているか?ドメイン管理パネルに登録しているクレジットカードの有効期限はまだ残っているか?そういったドメインの管理はウェブサイト(ホームページ)運営の重要な要素のひとつだ。
何故なら、ドメインの有効期限を切らしてしまうというミスは本当に取り返しがつかない事態を招くことになる。
ドメインは早く取得したもの勝ちで、2つと同じドメインはこの世界に存在しない。
そして、更新し忘れたドメインは世の中にリリースされて、他の誰でも取得することが出来るようになるからだ。
だから、契約中のドメインが切れないように常に状況を見守っていくことは重要な仕事になる。
もうひとつ、SSLサーバー証明書の管理も欠かせない仕事だ。
SSLサーバー証明書とはウェブサイト(ホームページ)の「運営者の実在性を確認」する電子証明書のことで、ネット通販やコーポレートサイトの多くに設定されている。
サーバーの保守契約管理は、ウェブサーバーが問題無く稼動しているかどうかの保守管理、異常なアクセスが集中していないか?などサーバーの管理は技術者のルーティンワークの一つになっている。
3トラブル発生時の障害対応
- ウェブサイト(ホームページ)が表示されない
- ウェブサイト(ホームページ)に意図しない内容が表示されている
- レイアウトが崩れている
- 画像が表示されていない
- WordPressにログインが出来ない
- ウェブサイト(ホームページ)を更新しようとしたら、画面が真っ白になった
これらは、事業者の方のサポートをしていて頻繁に発生していたトラブルのほんの一例だ。
ウェブサイト(ホームページ)運営に取り組んでいると実に様々なトラブルが発生する。
そんな時、問題なく解決に至ればいいが、ご自身ではなかなか解決出来ないケースも少なくなかった。
「ネットで解決策を検索すればいいじゃん。」
という、意見はよく耳にするが、発生している状況とピタリと合うようなケースがあるとは限らないし、その解決策をネットで見つけるのも一苦労だし、ウェブの世界は移り変わりが早く、1年前には通用していた解決策がいまでは通用しないなんてことはザラなので、仮に解決策が見つかったとしてもそれが問題が発生した時点で有効かどうかは試してみるまで分からない。
そう考えると、こういうケースに直面した時は、もう専門家に相談する他ないのかもしれない。
6アクセス解析・効果測定
アクセス解析とは、GoogleAnalyticsなどのツールを使って、Webサイトを訪れたユーザーの行動・特性を調査して、改善点などを分析することをいう。
GoogleAnalyticsの画面を見たことがある人なら共感していただけると思うが、“アクセス解析”をまともに深いところまでやろうとすると、相応の知識と経験値、特に分析力が求められるのだ。
自社の売上のほとんど全てがウェブサイト(ホームページ)からの集客、購入で成り立っているという企業は別にして、アクセス解析に対しては、ある程度のところで留めておかないとアクセス解析をするという手段が目的と化してしまい、本末転倒に陥ることが少なくない。
わたし自身、GoogleAnalyticsの使い方を学んでいる最中、自身が運営するウェブサイト(ホームページ)のアクセス解析にハマってしまって、アクセスを集めることよりも、解析することばかりに注力したという経験がある。
ちなみに、広告運用をしている場合は、ここで広告測定も並行して行う。
“ウェブサイト(ホームページ)”の運営って大変ね。
そんな言葉を良く聞く。
確かにそうかも知れない。
でも、苦労して制作したウェブサイト(ホームページ)だからこそ、ある程度苦労して育てていくことで、成長した時に苦労したその分量だけ、恩恵もまた計り知れないものになると思う。
何もかも自前で取り組む必要なんか無いので、助けを借りる時はちゃんと専門家の手を借りて取り組めば、これほど意義深い取り組みは、なかなか無いように思う。