この記事で解決出来る課題は、
- ホームページを開設したいけど制作業者に頼むのは予算が厳しくて・・・
- 基本は制作業者さんに頼んで後の更新や運営は自身で取り組みたい・・・
- 独自のブログを開設して副業に取り組みたい・・・
今回はそんなお悩み解決につながる誰でも使える、あるアイテムを紹介させていただこうと思う。
「そんなこと言って、本当に誰でも簡単に使えるの?」
「色々な制作ソフトを買ったけど結局使えなかったよ。」
ウェブサイト(ホームページ)の構築に関しては、こんな声を本当によく聞く。
ビジネスセミナーなどで、「このアイテムを使ったら、誰でも簡単にウェブサイト(ホームページ)を作れますよ!」と言っているけど、当のセミナーで話している人自身のウェブサイト(ホームページ)は業者さんに作ってもらっている。
世の中には、“誰でも簡単に使えるウェブサイト(ホームページ)作成アイテムなんて無い!”というのが、わたしの得た結論だ。
じゃあ、ここで言っている“誰でも使える優れたアイテムってどういうこと?”というお話になるが、そんなアイテムは紛れもなく存在している。
正しく言えば、“誰でも簡単に使えるアイテム”ではなく、“誰でも使える優れたアイテム”だということ。まずは、その違いをこれからお伝えしていくわけだが、その前に20年以上前にわたしが体験したある出来事を聞いて欲しい。
ウェブサイト(ホームページ)に今では考えられないような費用が掛かっていた時代のお話
時は2004年、ウェブサイト(ホームページ)の制作会社に勤めていた頃、友人が会社を創業した。
そして、その創業したばかりの会社のウェブサイト(ホームページ)制作をわたしが勤めている会社で請け負うことになり、打合せをして制作部門に依頼、ウェブサイト(ホームページ)の制作が始まった。
それから間もなくして完成したウェブサイト(ホームページ)を見てわたしは固まってしまった。
完成したそれは、表紙のみの簡易的なもので、とてもウェブサイトと呼べる代物ではなかったからだ。
当然、友人からは「どうしてこんな状態なの?」という相談というかクレームが来た。その時のわたし自身は新規事業企画を担当していて、直接的にウェブサイト(ホームページ)制作に携わったわけではない上、当時のわたしはウェブサイト(ホームページ)に関する知識が乏しく、どうしてこんな状態になっているのか?全く分からなかった。
そこで、制作を担当してくれた社員に話を聞くと、『先方、予算が無いからね・・・』という冷たい返答だけが返ってきた。“予算が無い”と言っても、友人は50万円近くを制作費として支払っていたのにだ。
交渉虚しく、結局、創業したばかりの友人の会社は50万円近くを支払って、表紙のみのウェブサイト(ホームページ)で数年間は会社運営を続けることになってしまった。
htmlとcssというウェブサイト(ホームページ)の制作言語をマスターするも・・・
当時はわたしの友人だけではなく、事業者の多くは自社のウェブサイト(ホームページ)に納得していなかったと思う。
“予算が無かったから(ウェブサイトが)こんな感じになっちゃったんだよね・・・”と自嘲気味に話す人も少なくなかった。
“ この状況をなんとかしなくては… ”そんな想いから、サーバーの知識をはじめ、“h t m l”や“c s s”というウェブサイト(ホームページ)構築に必要な言語を学んでサイト構築に挑んだが、これが実に大変な作業だということにやってみて初めて気づき、行き詰まっていた。
そんな時に、知人のエンジニアから『便利なモノがあるよ』と紹介されたのが、これからお伝えするWordPressというアイテムだ。
難しくない!誰でも扱えるシステムWordPressというアイテム
WordPressを使えば、ウェブサイト(ホームページ)構築の経験が無いあなたでも、これまでMicrosoft Officeのパワーポイントあるいは、AdobeのIllustratorなどを少しでも触ったことがあれば、直感的な操作で思うようなウェブサイト(ホームページ)をつくることが出来る。
もちろん、それらのアプリに触ったことが無くても、感覚的につくり方を身につけていけるように設計されていて、初心者に易しい、というのがWordPressの特徴だ。
WordPressとは、世界中で利用されているC M Sと言って、それは、文章や画像などのコンテンツ(Contents)を管理(Management)するシステム(System)のことで、個人のブログを始め、企業のウェブサイトやアメリカの政府のウェブサイトなどにも採用されている優れたサイト制作・運営に特化したシステムだ。まぁ、この辺りは「あぁそうなんだ〜」と流してもらって構わない。
要は、WordPressって世界中で使われているので凄いんだよ!って事を言いたいのだ。
では、ここからざっくり、WordPressについて語らせてもらうので、サーッと斜め読みしてほしい。
1WordPressが凄いところ
WordPress登場以前にウェブサイト(ホームページ)を作って運営していこうとすると、ドメインやサーバーなどの知識の他に、H T M LやC S S、JavaScriptといった専門言語を理解して使えるようになる必要があった。
それが、WordPressを使うことで、“ビジュアルエディター”といって、感覚的にテキストに色を付けたり、画像を配置したり、表を作ったりすることが出来るようになるのだ。
この“ビジュアルエディター”の登場で、文字を強調したり、画像や表を取り入れたような見た目の良いブログの記事を誰でも書けるようになり、アメブロやFC2ブログなどの無料ブログサービスを使っていたユーザーの多くがWordPressに乗り換えて、独自のブログ運営に取り組んでいった。
ただ、この段階では、WordPress=ブログ運営のためのシステムという認識が強く、企業の公式サイトなどの制作は、まだまだプロの制作者の手が必要だったが、後の“Gutenberg”というアイテムの登場で、デザインやレイアウトを簡単に組めるようになり、WordPressはどんなウェブサイトでも多少の知識があれば、誰でも作れるようになっていくのだ。
3WordPressへのログイン
ここからは、実際にWordPressにログインして、それぞれのパーツを見ていこうと思う。
WordPressにログインをするには、ログインページから、ユーザー名あるいは登録してあるメールアドレスとパスワードを入力して、ログインボタンをクリックしてログインをする。
無事にログインが完了すると、ダッシュボードと書かれたページが表示される。
まず、画面向かって左側にサイドメニューがあり、“ダッシュボード”と書かれた広めのスペースがある。
ここに表示される内容は初期状態では、“概要”や“クイックドラフト”などが表示されている。
ちなみに、画面向かって左側のサイドメニューの項目は、設定されている権限によって様々だ。ちなみにこちらは『編集の権限』が付与されている時に表示される項目だ。
4よく使うWordPressの3つのパーツ
どんなウェブサイト(ホームページ)をつくるのか?か決まったら、いよいよWordPressを使って、制作に取り組んでいく。
そこで、制作時に良く使うWordPressの3つのパーツを紹介しよう。
それは、“固定ページ”、“投稿”、“プラグイン”の3つだ。では、ここから一つずつ見ていこう。
まず、“固定ページ”。
“固定ページ”というのは、例えば、『about』や『サービス』、『プロフィール』や『お問合せ』など固定された変更が少ないページのことをいう。
次は、“投稿”。
“投稿”とは、ブログ記事の投稿や企業からの“お知らせ”など、頻繁にコンテンツを追加していく時に使う記事ページのこと。
最後に、“プラグイン”。
“プラグイン”を一言で言えば、“サイト制作・運営に欠かせない様々なアイテムを手軽に実装出来る便利なアイテム”のことだ。
例えば、サイトからお問合せを受け付けたい時には、“コンタクトフォーム”というプラグインを実装すればいい。画像をスライドショーで見せたい時には、“画像スライドショー”のプラグインを、SEO対策を施して、サイトを検索結果上位表示させたい時には、“SEOのプラグイン”を使うといった感じだ。
WordPress登場以前に、サイトからのお問合せを受け付けるには、“PHP”や“JavaScript”の知識が欠かせなかったし、それらの知識を持ち合わせていなければ、初期費用や月額費用を支払って、有償のお問合せフォームサービスを利用するしか方法が無かった。
そんな時に、一撃で“お問合せフォーム”というプログラムをサイトに設定出来るのが“プラグイン”だ。言わば、運営の様々なリクエストを叶えてくれるのが“プラグイン”ということだ。
以上が、あなたがH T M LやC S Sを知らなくても思いのままウェブサイトをつくることが出来るWordPressというアイテムを紹介させていただいた。
最初、わたしは、“誰でも簡単に使えるウェブサイト(ホームページ)作成アイテムなんて無い!”と結論付けた。
そして、これは現段階のテクノロジーでは、概ね合っている。特に、“簡単に”という単語はウェブサイト(ホームページ)構築には当てはまらない。
では、WordPressというアイテムはどうなのか?ということだけど、それは、WordPressは誰でも使える優れたアイテムだということで、つまりそこに“簡単”という単語は、当てはまらない。
何故なら、これまでわたし自身が多くの事業者の方に「WordPressって簡単に使えますよ〜」と言って誰一人、簡単に使えたためしが無かったからだ。
このことにはとても反省している。
でも、“簡単”には使えないが、ちょっと学習すれば使えるようになると言うようにしている。
そして、WordPressはちょっと学習するだけの価値がある。
その根拠は何か?っていうと、それは、世界中で使われているアイテムで世界中の一流のエンジニアが日夜、無報酬でアップデートし続けてくれている、有り難いものだからだ。
だからこそ、わたし達がWordPressを使って、その使い心地をフィードバックしながら、つくりたいウェブサイト(ホームページ)をつくって、発信を続けることで、彼らの労苦に報いることが大切なんだと思う。