この記事で解決出来る課題は、
- ウェブサイト(ホームページ)づくりに初めて取り組もうとしている
- ウェブサイト(ホームページ)の制作を進めてきたけど行き詰まった
- ウェブサイト(ホームページ)の出来栄えが最初に思っていたのと違う
そんな時にまず、考えて欲しいことそれは、ウェブサイト(ホームページ)を構築していく工程。
これは、わたし自身も勘違いしていたなんだけど、ウェブサイト(ホームページ)の構築=デザインや文章のライティングだと思っている人が一定数いるということ。
だけど、それはウェブサイト(ホームページ)構築の全工程の中の3番目の中の1段階目にすぎないのだ。
ウェブサイト(ホームページ)構築には、これまで先人たちが築いてきた効率的な工程があり、初めてウェブサイト(ホームページ)構築に取り組む時は、その工程に沿って取り組んでいくことが納得の行く理想的なウェブサイト(ホームページ)を手にする近道になる。
途中で行き詰まった時や完成してからなんか違うな…と思った時は、構築工程を見直すか、構築工程を曖昧なまま進めてしまったのであれば、多少遠回りに思えても、改めて構築工程に沿って内容を再構築しながら、問題点を見つけ出していくことが重要。
ウェブサイト(ホームページ)の構築工程
では、ウェブサイト(ホームページ)の構築工程とは、一体どのような工程なのか?いうと、それは、大きく4つの工程に分けることが出来る。
その4つの工程とは、企画、設計、制作、公開の4つだ。
この4つの工程に沿って、順番に取り組んでいくことで、理想的で思い描いたような仕上がりのウェブサイト(ホームページ)を手にすることが出来るはずだ。
このことは、わたし自身がウェブサイト(ホームページ)制作会社で働いていた時に何度も痛感したので本気でそう言える。
「予算が無いからデザインだけチャッチャとやってくれたらいいよ。」
「サイトのデザインはこのイメージをそのまま再現して。」
「よく分からないから全部任せた。」
こんな風に、“デザイン”だけ、あるいは“丸投げ”でつくったウェブサイト(ホームページ)のほとんどが、『う〜ん、なんか違うんだよな…』といった残念な仕上がりになったのに対して、クライアントと一緒になって構築工程に沿って取り組んだウェブサイト(ホームページ)はその全てが、クライアントもわたし自身も納得のいく、想像以上の出来栄えになった。
構築工程に沿って進めていくことは、ウェブサイト(ホームページ)をあなたご自身で構築される場合も、制作を業者さんに委託されて構築される場合でも同じだということを付け加えて、早速、その構築工程をひとつずつを見ていこう。
2目的を明確にする
ウェブサイト(ホームページ)でも、住宅でも、料理でも、“何のためにつくるのか?”という“目的”が最初に存在する。
それは、ウェブサイト(ホームページ)なら新規顧客を集めるためだったり、住宅なら家族で居住するためだったり、料理なら友人と楽しいひと時を過ごすためだったりと、つくるモノによって目的は様々だが、目的を曖昧なままにして進めると、まず間違いなく意図しない成果物(最終的な完成形)が出来上がる。
ウェブサイト(ホームページ)をつくる時の“目的”という言葉を、“ウェブサイト(ホームページ)から得たい結果”と表現を変えて考えると、答えが浮かびやすいので、ここからは“得たい結果”という表現を使っていく。
あなたはウェブサイト(ホームページ)から“何を得たい”のだろうか?
この“ 得たい結果 ”を熟考することがこの段階だ。
4目的達成の為に必要なこと(目標)を設定する
例えば、“ウェブサイト(ホームページ)から得たい結果”が、新しいお客様を獲得することだとする。
その場合、その結果を達成するために必要なことは、メルマガの登録者数を増やすことだったり、自社の商品イメージを確立させることだったりする。
“得たい結果(目的)”を達成するために、その前提には“必要なこと(目標)”がある。
この時に注意してほしいことは、“必要なこと(目標)”は一つではないということ。
“得たい結果(目的)”は一つに絞る場合がほとんどだが、その得たい結果(目的)を達成するためには、いくつもの“必要なこと(目標)”があり、それらを一つずつ実現していくことが求められるし、それがウェブサイト(ホームページ)運営になる。
つまり、“必要なこと(目標)”は、“得たい結果(目的)”に辿り着くための言わば、道標のようなものと言える。
あなたが“得たい結果(目的)を得るために“必要なこと(目標)”とは?
この段階は、“必要なこと(目標)”を考え書き出していくこと。
5手段を設定する
手段は、“必要なこと(目標)”を実現させるための策だ。
例えば『メルマガの登録者数を増やすこと』が“必要なこと(目標)”だとする。
そのための手段として考えられるのが、“価値ある情報を記事にして発信する”ということが挙げられる。
この手段を設定する時に大切なことは、その手段を実行すれば、なぜ?“必要なこと(目標)”が実現するのか?の理由が明確であることだ。
“因果関係がハッキリしている”とも言い換えることが出来る。
“価値ある情報を記事にして発信する”と、その記事を見たユーザーの中から、もっと価値ある情報が欲しいと考える人が出てくる。そしてメルマガなら、さらに高い価値の情報を得られるだろうといった前提のもと、メルマガ登録してくれるというのが理由にある。
何をすれば、“必要なこと(目標)”が実現するのか?その因果関係は明確か?を考える
この段階では、ひとまず、考えられるだけの“手段”を書き出していくこと。
6コンテンツを洗い出す
“コンテンツ”とは、“内容”という意味で、それは状況によって変わる。
例えば、Netflixのコンテンツといえば、映画やドラマのことを指す。
では、ウェブサイト(ホームページ)のコンテンツとは何を指すのか?というと、先に設定した手段に即した内容と、いうことになる。
これは、どういうことか?というと、
例えば、“メルマガの登録者数を増やす(目標)”ために、“価値ある情報を記事にして発信(手段)する”場合、この手段に即したコンテンツとして、“メルマガの登録フォーム”や“投稿記事”、“メルマガ登録へ促すLP”そして、“価値ある情報を解説した映像”などが考えられる。
この段階では、先に設定した手段をもとにして、とにかく考えつく限りのコンテンツを洗い出すことが重要になる。
10情報と場所を整理する
ウェブサイト(ホームページ)は複数のウェブページが集まって構成されていることから、ウェブページの設置場所やURL、ページタイトル、ページの概要を記したもの(メタディスクリプション)の把握が欠かせない。
そのウェブページを管理するためのツールがディレクトリマップだ。
このウェブサイト(ホームページ)には、どんなページが何ページあって、そのページにはどのような情報が掲載されているのか?を一覧表示にして、サイト構築時にしっかり作り込んでいくことで、サイト運営時の管理ツールとして役に立つ。
ウェブサイト(ホームページ)はページ数が増えていくことで、どこにどんなコンテンツがあるのか?を把握するのは容易では無くなるし、重複したコンテンツが同一サイト内に存在することで、SEO的にも良くない。だからこそ、ディレクトリマップの存在が欠かせないのだ。
12文章のライティングとデザインとコーティング
ここで構築するものは、コンテンツとなる。つまり、ウェブサイト(ホームページ)に掲載する文章であったり、画像であったり、動画であったりするわけだ。
そしてこの段階で最初に取り組むのが文章執筆、つまり“ライティング”ということになる。
ライティングを一通り終えたら、次は画像や動画の配置を行い、ウェブページのベースを整えていく。
文章が整い、画像や動画の配置が出来て、ウェブページのベースが整ったら次はデザインだ。
デザインには二種類あって、ここで取り組むのは文章や画像の配置を調整するレイアウト・デザインとタイトルの装飾やバナーの装飾などの装飾だ。
この段階で活躍するのが、ウェブデザイナーさんになるが、自力で構築する場合はあなた自身のデザインセンスの見せ所になるわけだが、よく見かける自己満足なデザインにならないように注意して進めていくことが求められる。
13プログラムを組み込んでコーティングを施す
文章、画像、動画が揃い、デザインも施されたら、次はお問合せフォームなどのウェブ上で動くプログラムを構築する。
例えば、ウェブサイト(ホームページ)の訪問者がその商品・サービスに興味を抱いて、コンタクトを取ろうと試みた時に必要なモノが、“お問合せフォーム、コンタクトフォーム”などのコミュニケーションツールになる。
そういったツールを動かしているのがプログラムだ。この段階では、そんなプログラムをウェブサイト(ホームページ)に組み込んでいく。
この工程、つまり制作の工程の最後は、コーディング作業だ。“コーディング”を簡単に説明するとウェブサイト(ホームページ)をパソコンやスマートフォンで閲覧した時に、ちゃんと意図した通りに表示されて見れるように専門の言語を使って整えていくということになる。
制作の工程のゴールは、ウェブサイト(ホームページ)を後は公開するだけといった状態に持っていくことだ。
ここまでやって初めて、ウェブサイト(ホームページ)の構築工程が完了となる。
“企画”、“設計”の工程をすっ飛ばすと・・・
これは、わたし自身の失敗からの教訓なんだけど、いきなり構築の工程から入ることを何度もしてきた。
自身の事業のウェブサイト(ホームページ)構築の時も、クライアントから請け負って構築していた時も、“企画”、“設計”の工程を雰囲気で乗り越えて進めてきたことが多々あった。
そうなると、当然出来上がりも納得のいかない、なんか違うものばかりになる。クライアントから請け負った案件は何度もやり直しになるが、やり直してもやり直しても、“これだ!”というものは仕上がらない。
“デザイン力が無いのか…”
“技術力が無いのか…”
と、考えてデザインの勉強をして、ウェブプログラミングの技術を磨いてきたが、それでも何も改善されない。
仕上がるのは、いつも洗練されたデザインのごちゃごちゃした何を伝えたいのかよく分からないウェブサイト(ホームページ)だ。
Amazonでウェブサイト(ホームページ)構築の書籍を何冊も買って読み漁っても、そこに書かれていることは、デザインと技術に関してがほとんどで、“企画”や“設計”に関しては、ほんの触り程度しか書かれていない。
だけど、ウェブサイト(ホームページ)構築に関しては“企画”、“設計”こそ命でそこに一番、時間と労力を割かなければいけなかった。
このことに気付いて、周りを見渡してみて、わたしと同じ過ちを犯している人が実に多いことに気付いた。
だから、最後にまとめの意味を込めてもう一度伝えておこう。
ウェブサイト(ホームページ)構築にはちゃんと工程があって、その中でも特に頭をひねって時間をかけて取り組むのが、“企画”、“設計”の工程だということを。